映画「ブラック・クランズマン」
GIボードゲーム(案)
GIボードゲーム
基本
- サイコロでマスを進む(0〜9)0は10らしい
- マスに街、お金、スペル販売所、モンスター戦闘などがある
- 街で探索するとカードが手に入る
- SS-Fまで確率で決まる
- 街で探索するとカードが手に入る
- 4人対戦
- 20ターン行い最後に一番お金がある人が勝ち
- 15ターン終了時に各プレイヤーのランクごと所持枚数を発表
- 総金額も発表
カードの種類
- No0−99:指定ポケットカード
- スペルカード
アイテムカード
- 装:解除まで装備効果得られる
- 財:お金
- 発:使用で効果
指定カード
- クリア時まで持ってると10倍の値段で売れる(ただし同じ種類のカードは1枚だけ10倍)
- 財:売ってお金になる
- 発:使用すると効果がある。
ジェニーカード:マップで取得、カード売却で取得
- 赤のマス:1000J
- 緑:5000J
- 黄色:10000J
MAP
- 赤、緑、黄色:ジェニーカードが取得できるマス
- スペル販売所:通過時に売買できる。(10000Jで3枚)
街など:10000J払って探索できる。
- カード取得率
- B:27%
- A:20%
- S:13%
H(石):40%
各街にはBASの3種類ずつが割当られていて、種類はマップで見れる
ワープマス:ワープする
- 宝箱マス:指定カードかアイテム入手
- イベントマス:なんかの効果(1ターン止まるとか
- レベルアップマス:レベル上がる(戦闘時の出目が1増える)
- 交戦マス:最も近いマスのプレイヤーと戦闘
- 勝つと相手の最もランクの高いカードを奪える
- ダイスの出目が大きいと勝ち(ケガやレベルの効果あり)
戦闘(モンスター)
- サイコロで一定以上の目を出すと勝ち
- 勝つとカード化されて入手(財:20000Jとか)
- 負けた場合、プレイヤーにケガCが与えられ、戦闘時の出目が1減る
スペル
- 自分のターンで何回でも使用できる
- 再来:マークした街へ飛ぶ
- ロトリー:サイコロでお金ゲット
- フェイク:好きな指定カードに変身(ただしすでに入手したカードのみ)
アイテム、指定の使用
- ターン開始時のみ使用可能?
指定
- 強制予約券:50000Jで欲しいスペル1枚が手に入る
「地球が沈黙する日」
「地球が沈黙する日」
インターネットが主権者となる世界
・国家を超えて、主権者は世界の人類全てである
・主権の代表はインターネットである。
ー>インターネットを元に、AIやデータ処理を駆使して世界の政府機関は意思決定をし、統治行為が行われる
=>ある時、インターネットから抽出された意思「リヴァイアサン」は人類の絶滅案を決定する。(世界の人口でも過半数が賛成していた)
全世界の同時核攻撃が決定し、カウントダウンまで72時間
=> リヴァイアサンの意思決定を停止させるため、インターネット自体の破壊を試みるハッカー集団。
=> 彼らは、「リヴァイアサン」の意思生成プログラムに対して攻撃をしかけることにより、その攻撃時間を延長させる
同時に米軍を中心に連合国は中央サーバーのある候補地域を同時に攻撃し、意思決定に関わるサーバーを破壊する
ーーーだが、リヴァイアサン(人類の多数決でそれは正義)は、連合軍を攻撃し大部分を殺害。主要通信網を破壊。
そして、長い戦争の末、全世界のインターネットの通信経路が使用不可能になり、人類は再び無線通信のみの時代へと戻る
=
一種のユートピア回帰物語
「無限機関」(メモ。プロット)
1. セカンド・ミレニアム
#セカンド・ミレニアム
50億光年先から来た存在。人類が「インフィニティカ」によって補完されていた最中に、その存在によって、時空の歪みが生じた。従来宇宙を司っていた時間の一方向性が破られ、逆転方向に加速した。それによって時間は過去へ過去へと遡り、ついにはビッグバン以前へと行ってしまった。そこは量子の海とも言える不確定性の世界であり、そこへ放り込まれた全人類は生と死の狭間に落とされた。
人類は生まれ、しかしそのあと唐突に死ぬ。死ぬ時の叫びが宇宙が満たし、常にどこかから叫び声が聞こえた。それを聞いている自分でさえ、生まれまた死ぬのに、それを聞いていた。時間というものはあるようで無くなってしまい、生まれてから死ぬまでの時間はどれほどのものか感じることはできなくなってしまった。しかし、生まれ、死ぬ、そして記憶がただただ存在する。それだけは確かだった。
いや、しかしその記憶も、単に揺らぎのある世界で作られた偽造の記憶かもしれなかったが、だれもそれを確かめることはできない。
インフィニティカ・インゲニウム(無限の機関)という存在も、そもそもは物理法則の異常な変異を示すきっかけのようなものだったかもしれない。人類はそれを世界の真実と思い、それを工学的に利用することができるようになって歓喜していたが、それ自体がそもそも西暦2000年以降、2050年頃に起こった宇宙の変異の証だったのだ。そのような法則が発見される事自体、2050年以前にはあり得なかったのだ。なぜなら物理法則はそこまでは「正常」だったからだ。人類は可能性でしか知らなかった。物理法則が時間に依存する形式であることを。
インフィニティカは、人間を文字通り自由な存在とした。エネルギーの無限性。永久機関。それは物質をも無限に生成・消費できるものに変えた。世界の資源、食料、電気。すべてはエネルギーの一形態なのだから、それらは無限になったのだ。
そして、もう一つ、人間における個人と個人の衝突を無化するための技術。バーチャルリアリティという陳腐なものではなく、リアリティの拡大、リアリティの複数性を実現する仮想化技術だ。
これによって、人間は他人に望むように、自分も他人に望まれるように、意思し、行為することができた。人間同士は決して傷つくことがなく、望むように・望まれるように、それぞれが自由に我儘に生きることが許されたのだ。殺人も、強姦も、強盗も、なにもかもが、それが他者の権利の侵害とは決してなることがなかった。そしてそれは仮想ではなく、「現実」であった。
現実は、多層化してしまったのだった。
それの真の意味・真の理由・倫理的正しさなどだれも知ることは無い。そんなこととは関係なく、実現し得る最大の人類の希望が実現したのだった。
しかしそれも結局は、物理法則の変形のもたらした異形だったのだ。
いや、今やそれ以上に異形のおぞましい世界となった。生と死が渾然一体となったし、それの理由はだれもわからなかった。
しかし、そうなる前のビジョン、それは見た記憶があった。遥か彼方、50億光年先からの信号を検知した宇宙展望台の観測機。それが受信したシグナルと、地球にいた我々の脳裏に焼き付いたビジョン。
#補足:その存在(神?)が来た後
近未来、無限機関(インフィニチカ)の発明によって無尽蔵のエネルギーを手にいれた人類。
あらゆる個人間の欲望の衝突はなくなり、すべての人間はその欲望するままにすべてを手にいれることができるようになった。
シンギュラリティにより、他人すら思いのままにでき何をやっても利害が衝突しない仮想化システムが完成し、地上はそのまま天国となった。
以降1500年、人間は世界を、自身を謳歌していった。
しかし、シンギュラリティの対称性は突如破られてしまう。
50憶光年先からやってきた不可視の存在、彼は全人類にビジョンとして現れ、時間を逆行させ、反転した時間は宇宙誕生以前の異界へと人々を導く。
そこは、人間が生きてすぐ死にすぐ甦る、生命の因果律の崩壊した時空である。
生まれては死に、蘇り、また死ぬ。
==============
私は再び、2000年へとやってきた。いや、正確には、初めてだ。
私は2013年に産まれたのだ。だから2000年など知らない。
しかし時空の乱気流の中で、いま私は2000年を生きる地球上の人間として、いまここにいる。
そして言葉を記すことができる。
だが、いつまた連れ去られるか、いつ死ぬか、再び混沌に戻るか、それがわからない。それだけが恐怖だ。いや、恐怖などとうにわからなくなった。なにが真実かももはやわからないのだ。これは夢か?そうだ、夢だ。まったく一貫性の無い現実なんて、夢以外の何者でもない。しかも悪夢だ。究極の悪夢。死ぬよりも悲惨な。
手元にある一冊のノート
そこには訳の分からない言葉で、または数式で、様々なものが乱雑に書き記されている。
しかしそこで唯一、私が読めるものがあった。
「50億光年先から来た存在。ここにいる。2000年、8月4日に捕まえろ。奴を止めろ。殺せ。殺せる??
ベイカー・アンダーソン または ヒラキ・サトナカ
」
ここに書いてあること、これは明らかに、何かを知っているものが残したものだ。
そして、いまのこの部屋。この部屋は異様だ。
出口がない。
しかし、誰かがついさっきまでいたような、そのような生活感はあった。
私と同じように、この時間に巻き込まれた人間か??そしてしばらくここにいたのか?
=====
建物を出る
・ごく普通の風景、スラムの一角。
・場所:不明
===
以降、探す。
# 多層現実(Multi-Layered Reality)
人間の精神的解離の現象を元に作られた技術。人格を多層化することで、痛みを受ける人格を解離させ、主人格のコアは傷つかない。
人間同士、この多層化人格を搭載しており、お互いの都合のよい部分だけを相互作用させることができる。コミュニケーションは傷つけ合わない最大公約数の部分だけが可能で、お互いの利害衝突、殺傷などの現象は解離した層でのみ生じるためコアは何も影響を受けない。
無限機関のエネルギー、無限物質によって現実の多層化は保持されるため、無限機関が無ければ有効ではない。
# 無限機関は体内に埋め込まれてあり、2000年代に出現した主人公もそれを失わずに体内にもっていた。
そこにあるコンピューターの電源は入っておらずつかない。
しかし無限機関を感知すると電源が無限機関によって補給され、コンピューターが起動した。
=>そこの部屋に以前いた人物によるメッセージと解析データ
「
・この部屋は原因不明の事象によって存在する閉じた空間である。2000年代のここにしかない。
・おそらく50億光年先から来た「存在」神(仮)によって意図的に作られた時空のバックドア(裏口)である。
・この裏口から2000年の地上へ通じている。
・2000年では無限機関を保持するのは主人公、および飛ばされてきた人間、あとは神(仮)のみである。そのため、多層現実技術はこの時代の人間には通用しない。
・無限機関技術はすでにこの時代の世界の政府機関の一部によって知られてしまっており、無限機関が持つ破壊能力によって国際指名手配、テロリスト的な扱いを受けている。
・探すべき神(仮)は、バックドアからこの時代のどこかへ出ており、活動している。それはおそらく人間の形態をしているが、破壊能力は侮るべきではない。
・無限機関を使用した身体強化、及び特殊武器を使用することができる。しかしそれを作る技術はこの時代では無いため、供給は限定的だ。
・バックドアへの出入りの条件・制約
」
# その部屋はなぜか存在し、そこには何度も無限機関を持った人間が出現する
・彼らは多くの時代で活動している。一部は自害して再びカオスへ帰ることを選んでいる。
・この時代で死ぬともう一度来れる保証は無い。
・この人物(メッセージを残した人物)も行方不明となり死亡した可能性が高い。(どこかへ飛ばされた)
#
2000年代において、かつて愛していたが破局した女に出会う。そこはまだ無限機関の無い世界でお互いは容易に傷ついてしまう。
そこでやり直し、違う可能性を探る。
##2章
2. 問題
部屋は永久機関に反応して開かれた、外に出ると、20世紀マンハッタンの町並み
広く広がる公園と、高いビルそのどちらも懐かしさを感じた。
すでに消え去った世界が目の前にありありと感じられた。
これもまた別の輪廻なのか、一瞬の世界なのかと思うと失望と苦しみが感じられた。
目の前を飛ぶハト、ゴミクズのような餌を目掛けて飛び回っている。ホームレスが与えるパンくずに群がっている数匹、そのうちの一匹がこちらの視界に入る。
突如、ハトは地面に落ちた。なにかに衝撃を与えられ気絶したようだった。次の瞬間、自分の右手を強い衝撃が走った。吹き飛ばされそうになる体。かろうじて体制を保つが、次の瞬間肩に強い痛みと衝撃が再び走った。
そして動けなくなった。
出る
攻撃される
女
クリストが現れ、消える
循環する
#ラスト
無限機関が存在できる宇宙と存在できない宇宙がパラレルに存在する。
現在の人類を無限機関の存在しない宇宙へと導くため、「存在」と対峙する。
最後に、人類はふるいにかけられ、昔のまま欲望を無限に追求できる世界と、そうでない普通の世界(危険にあふれる)のどちらに戻るかを選択する。
主人公とその愛する人(彼女)は、無限機関の存在できない世界で生きることを選択肢、世界の不条理と、お互いの割り切れなさ、傷つく弱さを持ち合う人間どうしとして生きて行く。
数年後、交通事故で二人は死ぬ。
子供は残されるが、希望を持って生きるのだ。
100年後。転生した主人公と彼女は、お互いを知ること無く未来の世界をすれ違い通り過ぎていく。
プロットGLL-1
22世紀
21世紀以降の急激な人口爆発、環境破壊のあとに生じた第二の危機、人類の高齢化と食料不足
国際的統一の下におかれた人間社会、その高度な統治の元で決定されたのは
・人類の継続的な断種
・総数規制
年齢、性別、地域ごとに断種率が決定され、ランダムに選ばれた人間は減らされていく
しかし、実際はその巨大な官僚機構の中で、乱数は調整されており、故意に断種を免れる者、免れる地域、団体、性別などが無数に存在していた。
それは確証なき差別として知られていた。
断種執行官であったKは、ある日自分の娘が断種対象となっていることを知る。
その執行日目前、彼は免れる方法を思いつく
「自然な生と繁殖」を標榜していた暴力的地下組織グループGLL(Green Life Liberation)に対し機密情報を渡すことを引き換えに、娘と家族の保護を得るのであった。
その情報は悪用されてしまう、国際政府の主要人物が次々と「断種」されていく。
主要な拠点もすべてテロによって壊滅、コンピューターネットワークも奪われてしまい、世界中のドローンやナノマシーンはGLLの支配の下に置かれることとなった。主要な政府人物はすべて粛清され、以降は断種は停止、繁殖や生存に制限は無くなった。
以降30年が経過した。
人類は再び深刻な食糧不足と頻発する大規模紛争の危機にあったのであった。
続く....
#登場人物
* コーネリアス・ショーン
世界を覆す機密情報を売った男。娘を救うことはできたが、家族はGLLのテロに不遇にも巻き込まれ死亡。旧世界政府との革命運動時に左半身を負傷し、彼の腕や足はほぼ機械化(ナノマシン連動型、マイクロAI制御)されている。
アフリカ大蜂起紛争時の、GLLによる大虐殺を知り、GLLに疑問を持ち始める。
* ナオミ・ショーン
GLLの協力によって断種を免れた、Kの娘
以降、GLL内部のエンジニアとしてドローン、ナノマシン関連のコア研究開発に携わる。
* アキラ
旧世界政府の断種執行事務次官
その断種の手法が革命後犯罪として認定され死刑の判決を受ける。だが、逃亡に成功し、以降、生体認証IDをナノマシン技術で偽装して逃げ続けている。
* ヒロト
GLLによる解放によって断種を免れた元少年。しかし、彼らの破壊行為と現在の世界情勢に不満を持っている。ナミビアでの大規模人民蜂起に参加したが、仲間はすべてGLLによって殺害され、以降世界各地を転々とし、諜報および破壊活動をしている。
GLL政府によるA級テロリスト認定。
* マッド
本名・出身国籍不明。通称マッド。
GLL革命の主導者の1人。世界政府の解体および新政府再構築に深く関わっている。
* ファーガスン
食糧危機問題の解決のために、一国をすべて貸しきって食料生産技術の実験をしている科学者。遺伝子改良技術と、高カロリーの栄養食の生産によって飢餓の解消を目指している。
彼の貸しきった国はその領土の90%が食料生産関係の施設、農場となっており、数百万人が労働に従事していると言われているが、内部の情報は公開されていない。
GLL2 SF はじめのみ
## GLL REBIRTH
世界政府の保持するナノマシンのアクセス権は、複製不可能な量子秘密鍵によって制御されていた。
分散制御技術が発達した21世紀移行、ドロイドやAI、各種ドローンは分散アプリケーションとして管理されることが多くなった。
分散アプリケーションとは、各個体がピアとして判断し、戦場全域の情報は常に相互通信によってやり取りされるものであう。ビットコインを始めとする分散型P2Pシステムは21世紀初頭に開発され、以降研究開発の進化とともに人工知能、ドローン、アンドロイド、戦場のドロイド、兵器のセキュアな管理の基盤技術として使われた。それらの利点は、予めソフトウェアさえインストールしておけば、中央の精密な制御なしに自律的に各マシンが行動するようになることだ。
戦場は常に多角的に多くの環境情報が変動するため、20世紀型の中央コントロールはもはや時代遅れとなり、有効な戦術的作戦行動はできなくなっていた。
分散アプリケーションを主力とした軍隊を初めて導入したアフリカのソレト連邦は内乱である革命戦争において部隊を投入した。その時の優秀なエンジニアによって開発された分散アプリケーション(DAPP-Proto-2)によって、米軍を始めとする国連多国籍軍は歴史的な大敗を喫した。小国で国力の弱いソレト連邦であったが、戦術性の高い作戦行動が行われたのだ。
以降、世界各国で分散型技術の軍事投入は加速した。
22世紀、GLLの反乱に際しても、世界政府の保持する強大な軍事力に反抗するのは不可能に等しかった。世界政府のDAPPは強固なアルゴリズムを実装しており、ほぼすべての通常兵器による戦闘に勝機は無かった。
それを逆転させたのは、GLLの上級技術員コーネリアスによる秘密鍵に関する情報のリークだった。
秘密鍵のリークによって、分散型システムは脆弱性を晒すことになり、GLLは軍隊を乗っ取り、反転攻勢と転じたのであった。量子秘密鍵はGsec2577型暗号と呼ばれ、従来破ることができないとされていたが、世界政府による自らの脆弱性研究はその弱点を発見し、それがリークによって突かれてしまったということだ。
コーネリアスは、戦後、GLL側で元世界政府の裏切り者として歓迎されていたのだが、GLLの強権的中央集権型の統治の限界を感じていた彼は、GLLのネットワークから自らの生体ナノマシンネットワークを分離し、独自のピアとしていることを選んだ。
短編:ぼくらの補完
短編:ぼくらの補完
たゆたう波の間。
起きているとも寝ているとも言えない意識。おぼろげな意識。
そこで僕らは手を繋いでいた。波は気持よく、そこに浮かんで溶けているような心地がした。いつしか僕は何も考えず、そこにただ「在る」ようになった。
隣にいるのは誰? わからない 温かい手?冷たい手?
時折強く握られるようにも感じる。しばらく漂い、いつしか砂浜に打ち上げられた。「ねえ、・・・?」 何かが聞こえたが、言葉がうまくわからなかった。「ねえ、・・・した・・ある?」。・・・・よくわからない。
「よくわからないよ。なんて言ってるの」
自然と言葉が出てきた。しばらく無言のあと。
「ねえ・・・キスしたこと、ある?」
キスしたことある?そう聞こえた。
あるようなないような。
「よくわからない」
「ねえ、キスしましょうよ」
いきなり唇が押し付けられた。息ができない。顔を見たら、知っている娘だった。嫌いじゃない。キスをしている。
「で、どうなのよ?」
「・・・・よくわからない」
意識はまだおぼろげだ。
・・・・そしてまたたゆたう。
砂浜で手をつないだまま、その娘と寝転んで夜空を見ていた。
夜空は血に染まり、星が流れ、美しかった。
(END)