「市場(社会)に貢献する」とはなんなのか考えてみた
「市場に貢献する」(社会に貢献するともいわれる)か貢献しないかどうかという二項対立がどうやら価値観の基底にあるらしい。
自分は市場に貢献ということの意味がまずよくわからないし、貢献するかしないかというのが主体の価値に結びつくというところも良く論理がわからない(というかそう言ってしまう「感情」のレベルでわからない)
「市場に貢献」とは何か?(社会に貢献とは)を考えてみる
1.社会的厚生関数の上昇に貢献する
これは厚生経済学勉強してない人にはまず理解できない概念なのでパスシてもいいとは思うが、ベンサムの功利主義的な論理である
最大多数の最大幸福の増大(測定可能な指数であるという仮定)に寄与しているという考え方。
2.市場の多様化、流動化に貢献
これは単純に言えば金融と起業、規制緩和である。この線でいくとデイトレーダーは貢献しているし、普通の労働者は貢献していない
3.生産に貢献
おそらくこれを言いたいのだろう。しかしでは生産しているのはほとんど人口の一部であり、他の産業は必須産業ではない。日本人は海外の人に感謝していきなければならない。第三次産業含めた間接的な貢献を含めるならば、消費者ですら生産のサイクル形成に貢献しており、市場の働きの一部である。その線でいけば生産計画に介入する経営層が一番貢献的なのでおそらく市場への貢献という語の意味内容としては不適当なのではないか。
4.その他
汗かく人。
→では市場に貢献とか以前の話なので汗書いて生活している人偉いねっていうアスリート礼賛の言説である
結論
おそらく他の意味もあると思うけど、1~3の内容に関してちょっとずる重なるような、曖昧な概念としての貢献概念なのではないか。市場に貢献という状態はそもそも定義されておらず、説明することも困難である。