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内向型人間の時代

スーザン・ケイン「内向型人間の時代」

あったので少し読んでます。わりと面白いので自分でも文庫版購入

アメリカという外向型人間の社会にあって、内向型人間の持つ価値というものに焦点を絞って、社会・文化・心理学的などの多くの側面から書いている

基本的には、内向型人間はアメリカでは成功できないしビジネスでも成功できない、という現状認識があるようです

これは日本でもコミュニケーション力重視とか言われるから同じような時代になっているのかと思う

ただ、アメリカ的な外向性と日本的外向性は違うと思うので一概にはわからない

特に、日本・韓国・中国などの儒教文化圏において「沈黙は金」の文化について、アメリカでの不遇を描いている。能力は優秀な者が多いが、いざアメリカの企業での仕事となると、必要な能力に「べらべら喋る」というのが加わってくるし、1人でいるのが好きな人は基本ダメみたいな文化だから排除されるらしい。

 ヨーロッパでもアインシュタインや、インドの例でガンジーなども典型的な内向型人間で、まあ頑張れば理解されるしカリスマにもなれるという。

確かに、世界で評価される日本人というのは基本は作品や仕事内容であり、そういう点で彼らは最初から

「ベラベラ自己アピールしなくてもいい」(アメリカ人がすでに評価してくれてる)

という下駄を履いた状態でアメリカに行くのだ。

まず日本的文脈で評価を得ることさえできればいい

だから0からアメリカで自己アピールしまくってビジネス的にガツガツしまくって評価を得るようなのとはわけが違うとは思う。

ハーバード・ビジネス・スクール(最近話題)に行ったアジア系留学生のインタビューでも、やはりHBSは異常なほどコミュニケーションや放課後交流を重視しており、ほぼ社交する場と化しているようで、これはそういう志向の無い人にはキツイ。そもそも何しに来たんだ状態である。

確かにそうでもしないと卒業後にアメリカで活躍なんてできないわけだから仕方ないとは思う

日本のMBAに価値があまりないのは、そういった総合での「人間力」的なものを重視してないで授業中心だからだろうか

学生が発言しなくなると、教授自身が評価を下げられるらしい。だから必死で発言させたり外向的な振る舞いをさせようとするという事態が発生している。

ただ、この本でも言及されているリーマン・ショックを予知した人々の志向は完全に内向型人間だそうだ。投資家のウォーレン・バフェットなどもそういった傾向があり、投資で成功するのは内向型人間であることが多いという研究結果もあるようだ。

周囲の判断や勢いに飲まれずに、自分の中で沈思黙考して論理を構築して投資判断をするという資質は、ほぼ性格的な外向性・内向性の度合いと相関しているとか

感情を抑制するという、アメリカではネガティブに取られがちな傾向は、投資においては重要な姿勢であったりするし、アスリートとか学者とかもそうなんだろう

 

 

 

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

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内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)

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