「007 スカイフォール」:もはやスパイ映画は時代遅れだ

007、スペクターが最近上映されていましたね(まだ見てない)

ストーリー上、先に公開された「スカイフォール」が関連があるらしいのでそちらを見ました。

Amazonプレミアムで無料だったからというのが本当の理由ですが。

いままで007シリーズは結構見てきたと思います。もちろん最近のもので、ピアース・ブロスナンとかのやつなんですが、やはり王道スパイ映画、アクション映画で、善悪もはっきりしていたように思います。

スカイフォールは、いままでと違うんです。

まず、MI6が非常に弱々しい組織なんです。トップにいるMという女性(ママと呼ばれる)は、意固地でミスを誘発するタイプで、それがきっかけで政府の審問会に呼ばれるハメにもない、事実上引退を勧告されているようでした。

そして、007は冒頭で仲間に撃たれて川に流れて行方不明。仲間もヘタレなんですね。

そして悪役がすごい。元MI6の諜報員であり、MやMI6に強烈な復讐心を持ったキャラクターでした

MI6に見捨てられた過去と、壮絶な苦痛の体験から生まれたと思われる復讐の情念が垣間見えて、狂気を感じます。

彼はMI6本部のシステムをハッキングし、情報流出させたうえ、爆破テロまで仕掛ける奴。

彼の言動は面白かった。ああいうイカれてるキャラって、ダークナイトに出てくるジョーカーのような奴でした。

世界は変貌し、かつての古い「スパイの黄金期」というのから転換しなくてはならないMI6と、007の老いていく体。もはや古い世界の存在である彼ら。そして007という映画がもはや賞味期限であると言わんばかりの、自虐的なセリフの数々。 可哀想になってきました。

そんな年老いた007。なんとか老体に鞭打って頑張ってましたね。最後の籠城作戦は見事だったと思う。

「これが一流ハンターの戦い方だ!!(違」って感じでした

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スペクターも見てみようと思います。