因果倶時
日蓮仏教というか法華経?教えの中では「因果倶時」というのがある。
これは過去世・現世・未来世・におけるカルマが全て相互に影響し合っており、現世の振る舞いを変えることで過去・未来世の自分の境遇・境地に良いカルマが伝わるという、超絶意味不明な時空論です。(とはいえこれが日蓮仏教の根幹に関わる宿命(カルマ)転換論につながるわけです。)
全く実証的に根拠のない話なのですが、これはある種面白い物理的な話である。
過去、現在、未来という一直線であるのが我々のニュートン力学以来、量子力学以降も続いている時間論である。
しかし近年の時間の扱いの相対化により、「因果倶時」的な時間論も可能になる可能性がある(可能性があるというトンデモ話です)
そうすれば、いまの事象は過去にも未来にも影響されるし、未来の事象が現在に影響していくことすら考えられる。
映画「インターステラー」では、五次元の宇宙論の中でそのような時間論、因果倶時的な因果関係が描かれていました。過去・現在・未来がループしているような。
なので、因果倶時という「フィクション」の宗教教義が、物理的な科学へのインスピレーションとして働く面白い例なのではないかと思います。