「激風ノ破壊」作:佐藤直人

 

激しい嵐が吹きすさぶ。

それはあらゆるものを吹き飛ばし

巨大な人間の建造物も、大地の雄々しい山も、根強く立っている木々も

それらすべてを無に還そうとする

まるで最初からこの世は平坦で、何も建築物などなかったかのように。

人は言うだろう、「この世の終わりだ」「もう絶望しかない」「生きていくことができない」

激しい嵐が去ると、人は気づく

これが世界のありのままであったのだ、と。

人による建造、生命による森林の息吹と、大きな嵐による破壊。

それこそが太古の世界から繰り返し行われてきた、世の生成なのだ。

だから眠るがよい、その生滅の中に。

いずれまた人が生まれ、木々は育ち、大地は息を吹き返す。

眠るがよい。

このような長大な時間の中で、人は続いていくのだから。