『双極性障害【第2版】』加藤忠史著
6月に出版されたばかりの本(表題)を読んだ。
その分様々な最新論文にも目を通しているようで、薬効についての様々なデータを熟知している印象だった。臨床現場では忙しく処方がちゃんとされてるのかわからなくなり疑心暗鬼になりがちであるが、そのような患者も読む価値がおおいにあると思う。
このブログの筆者も双極性障害(2型)であり
・自分の病気は一体何なのか?
・なぜ苦しまねばならないのか?
・完治が無い病とか聞いてない
など、いささか絶望気味になることがあるが、正確な知識を得てこそ対処法も考えていけると思います。
本書では双極性障害の診断にまつわる難しさや、双極性障害(1型、2型)と「うつ病」の違いについても細かく書いてあります。また対処のための方法も1型、2型と分けて書いてあります。
また、多くの薬物についてそれぞれの有効性についてもわかりやすく書かれており、今現在飲んでいる薬を見直してみる、または医師ともう一度相談をしてみるなどもやりやすい内容になっているように感じました。
症例の章や実際の講演会でのQ&Aの内容も当事者にとって役立つものに思えました。
何より、双極性障害の家族の方や、職場でのメンタルケアについての理解を深めたい方にも適している読みやすい新書でした。なおかつ2019年の最新版ということで個人的には「買い」でした。
目からうろこというか、自分の今までについて考え直し、これからどうやってこの病気と付き合っていくかを考え直している最中です。薬を買えるか、新薬に期待するか、磁気治療などを使うか、心理療法や対人関係療法などの選択肢は多く提示されていました。
正確な知識をなるべく早く得たい人にはオススメいたします。
『サピエンス全史(上)』ユヴァル・ノア・ハラリ著
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの決定的な違いは「虚構」を共有できる能力の差だったという仮説。
虚構:ムラ、国、宗教など
虚構なしには、ネアンデルタール人は150人ほどの集団を作ることが限界だったという研究データがある。
つまり、ホモ・サピエンスが場合によっては1000人以上の集団(ムラや国家、宗教共同体)を作れたのにも関わらず、ネアンデルタール人は真似したくてもできなかった。同じ能力を持つはずなのに。
「虚構」を司る脳の部位の違い、または虚構を生み出すための「言語」の発達の違いこそがそれらの種の絶滅と発展をもたらしたという可能性が書かれている。
これを読んで思うのは、統合失調症という「妄想を描いてしまう人たち」の存在である。彼ら彼女らは何もない空間から声を聞き、または神や超人などを見たりする。
つまり彼らこそが、ホモ・サピエンスと「虚構」の橋渡し役を担っていたのではないか?という個人的な仮説が生まれた。
現に人類はどの人種であれ、ほぼ人口の1%において統合失調症が発症するというデータもある。長い十万年を超える期間において、他のホモ属を絶滅に追いやり、地球全体に強固な共同体を築きあげることができたのは、統合失調症患者(と現代で解釈されている人達)のおかげなのではないか?
彼らの存在こそが我々を他のホモ属の侵略から守り、安全で動物にも食い殺される心配の無い文明を築いた。
しかし同時に、虚構である「思想」「信仰」「イデオロギー」などが、我々を滅ぼすのかもしれない。
20世紀の大量殺戮に至り、ホモ・サピエンスの「残虐性」とはなんなのかということが真剣に科学からも問われるようになってきている。
日本
5月中旬ごろに日本に帰ってきて潜伏していたのですが、帰国前からうつ状態、外出にも支障が出る状態でした。
本当は夏休みは帰りたくなく、旅行やサマースクールの集中講義参加、暗号理論のヨーロッパカンファレンス見学などの計画も立てていました。(お金無いと思うけど)
しかし精神的にも不安定。日本から送ってもらった常備薬が、税関で追加の薬がリジェクトされたことなどもあり、テストも受けられず、どうしても調子が悪く、急遽帰国する羽目に。
帰ってから2ヶ月くらいはほとんど鬱状態のような感じでした。今も調子は戻っていないのですが、基本的には鬱っぽくて、後期の留学はやめることに。
電通大の後期をやるのも意義はあるので、これからどうしようかと悩んだり、そもそもゲーム以外あらゆるやる気が出てこないので困ったり。
休学しつつ仕事をして何かしら次の目標を探していくべきなのか。悩んでいるところ。
日本は暑すぎる。そして大量殺人が帰国後立て続けに2回起きた。平和なエストニアの生活はもう帰って来ないんだなぁと思いつつ。そこでの人間関係に適応できなかったことが悔しみというか、もとから持っていた双極性障害などの病気の宿命というか・・・
少しずつ人生を良いものにしていきたいと。
支えてくれる両親・家族には感謝しています。
映画「ブラック・クランズマン」
GIボードゲーム(案)
GIボードゲーム
基本
- サイコロでマスを進む(0〜9)0は10らしい
- マスに街、お金、スペル販売所、モンスター戦闘などがある
- 街で探索するとカードが手に入る
- SS-Fまで確率で決まる
- 街で探索するとカードが手に入る
- 4人対戦
- 20ターン行い最後に一番お金がある人が勝ち
- 15ターン終了時に各プレイヤーのランクごと所持枚数を発表
- 総金額も発表
カードの種類
- No0−99:指定ポケットカード
- スペルカード
アイテムカード
- 装:解除まで装備効果得られる
- 財:お金
- 発:使用で効果
指定カード
- クリア時まで持ってると10倍の値段で売れる(ただし同じ種類のカードは1枚だけ10倍)
- 財:売ってお金になる
- 発:使用すると効果がある。
ジェニーカード:マップで取得、カード売却で取得
- 赤のマス:1000J
- 緑:5000J
- 黄色:10000J
MAP
- 赤、緑、黄色:ジェニーカードが取得できるマス
- スペル販売所:通過時に売買できる。(10000Jで3枚)
街など:10000J払って探索できる。
- カード取得率
- B:27%
- A:20%
- S:13%
H(石):40%
各街にはBASの3種類ずつが割当られていて、種類はマップで見れる
ワープマス:ワープする
- 宝箱マス:指定カードかアイテム入手
- イベントマス:なんかの効果(1ターン止まるとか
- レベルアップマス:レベル上がる(戦闘時の出目が1増える)
- 交戦マス:最も近いマスのプレイヤーと戦闘
- 勝つと相手の最もランクの高いカードを奪える
- ダイスの出目が大きいと勝ち(ケガやレベルの効果あり)
戦闘(モンスター)
- サイコロで一定以上の目を出すと勝ち
- 勝つとカード化されて入手(財:20000Jとか)
- 負けた場合、プレイヤーにケガCが与えられ、戦闘時の出目が1減る
スペル
- 自分のターンで何回でも使用できる
- 再来:マークした街へ飛ぶ
- ロトリー:サイコロでお金ゲット
- フェイク:好きな指定カードに変身(ただしすでに入手したカードのみ)
アイテム、指定の使用
- ターン開始時のみ使用可能?
指定
- 強制予約券:50000Jで欲しいスペル1枚が手に入る
「地球が沈黙する日」
「地球が沈黙する日」
インターネットが主権者となる世界
・国家を超えて、主権者は世界の人類全てである
・主権の代表はインターネットである。
ー>インターネットを元に、AIやデータ処理を駆使して世界の政府機関は意思決定をし、統治行為が行われる
=>ある時、インターネットから抽出された意思「リヴァイアサン」は人類の絶滅案を決定する。(世界の人口でも過半数が賛成していた)
全世界の同時核攻撃が決定し、カウントダウンまで72時間
=> リヴァイアサンの意思決定を停止させるため、インターネット自体の破壊を試みるハッカー集団。
=> 彼らは、「リヴァイアサン」の意思生成プログラムに対して攻撃をしかけることにより、その攻撃時間を延長させる
同時に米軍を中心に連合国は中央サーバーのある候補地域を同時に攻撃し、意思決定に関わるサーバーを破壊する
ーーーだが、リヴァイアサン(人類の多数決でそれは正義)は、連合軍を攻撃し大部分を殺害。主要通信網を破壊。
そして、長い戦争の末、全世界のインターネットの通信経路が使用不可能になり、人類は再び無線通信のみの時代へと戻る
=
一種のユートピア回帰物語
「無限機関」(メモ。プロット)
1. セカンド・ミレニアム
#セカンド・ミレニアム
50億光年先から来た存在。人類が「インフィニティカ」によって補完されていた最中に、その存在によって、時空の歪みが生じた。従来宇宙を司っていた時間の一方向性が破られ、逆転方向に加速した。それによって時間は過去へ過去へと遡り、ついにはビッグバン以前へと行ってしまった。そこは量子の海とも言える不確定性の世界であり、そこへ放り込まれた全人類は生と死の狭間に落とされた。
人類は生まれ、しかしそのあと唐突に死ぬ。死ぬ時の叫びが宇宙が満たし、常にどこかから叫び声が聞こえた。それを聞いている自分でさえ、生まれまた死ぬのに、それを聞いていた。時間というものはあるようで無くなってしまい、生まれてから死ぬまでの時間はどれほどのものか感じることはできなくなってしまった。しかし、生まれ、死ぬ、そして記憶がただただ存在する。それだけは確かだった。
いや、しかしその記憶も、単に揺らぎのある世界で作られた偽造の記憶かもしれなかったが、だれもそれを確かめることはできない。
インフィニティカ・インゲニウム(無限の機関)という存在も、そもそもは物理法則の異常な変異を示すきっかけのようなものだったかもしれない。人類はそれを世界の真実と思い、それを工学的に利用することができるようになって歓喜していたが、それ自体がそもそも西暦2000年以降、2050年頃に起こった宇宙の変異の証だったのだ。そのような法則が発見される事自体、2050年以前にはあり得なかったのだ。なぜなら物理法則はそこまでは「正常」だったからだ。人類は可能性でしか知らなかった。物理法則が時間に依存する形式であることを。
インフィニティカは、人間を文字通り自由な存在とした。エネルギーの無限性。永久機関。それは物質をも無限に生成・消費できるものに変えた。世界の資源、食料、電気。すべてはエネルギーの一形態なのだから、それらは無限になったのだ。
そして、もう一つ、人間における個人と個人の衝突を無化するための技術。バーチャルリアリティという陳腐なものではなく、リアリティの拡大、リアリティの複数性を実現する仮想化技術だ。
これによって、人間は他人に望むように、自分も他人に望まれるように、意思し、行為することができた。人間同士は決して傷つくことがなく、望むように・望まれるように、それぞれが自由に我儘に生きることが許されたのだ。殺人も、強姦も、強盗も、なにもかもが、それが他者の権利の侵害とは決してなることがなかった。そしてそれは仮想ではなく、「現実」であった。
現実は、多層化してしまったのだった。
それの真の意味・真の理由・倫理的正しさなどだれも知ることは無い。そんなこととは関係なく、実現し得る最大の人類の希望が実現したのだった。
しかしそれも結局は、物理法則の変形のもたらした異形だったのだ。
いや、今やそれ以上に異形のおぞましい世界となった。生と死が渾然一体となったし、それの理由はだれもわからなかった。
しかし、そうなる前のビジョン、それは見た記憶があった。遥か彼方、50億光年先からの信号を検知した宇宙展望台の観測機。それが受信したシグナルと、地球にいた我々の脳裏に焼き付いたビジョン。
#補足:その存在(神?)が来た後
近未来、無限機関(インフィニチカ)の発明によって無尽蔵のエネルギーを手にいれた人類。
あらゆる個人間の欲望の衝突はなくなり、すべての人間はその欲望するままにすべてを手にいれることができるようになった。
シンギュラリティにより、他人すら思いのままにでき何をやっても利害が衝突しない仮想化システムが完成し、地上はそのまま天国となった。
以降1500年、人間は世界を、自身を謳歌していった。
しかし、シンギュラリティの対称性は突如破られてしまう。
50憶光年先からやってきた不可視の存在、彼は全人類にビジョンとして現れ、時間を逆行させ、反転した時間は宇宙誕生以前の異界へと人々を導く。
そこは、人間が生きてすぐ死にすぐ甦る、生命の因果律の崩壊した時空である。
生まれては死に、蘇り、また死ぬ。
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私は再び、2000年へとやってきた。いや、正確には、初めてだ。
私は2013年に産まれたのだ。だから2000年など知らない。
しかし時空の乱気流の中で、いま私は2000年を生きる地球上の人間として、いまここにいる。
そして言葉を記すことができる。
だが、いつまた連れ去られるか、いつ死ぬか、再び混沌に戻るか、それがわからない。それだけが恐怖だ。いや、恐怖などとうにわからなくなった。なにが真実かももはやわからないのだ。これは夢か?そうだ、夢だ。まったく一貫性の無い現実なんて、夢以外の何者でもない。しかも悪夢だ。究極の悪夢。死ぬよりも悲惨な。
手元にある一冊のノート
そこには訳の分からない言葉で、または数式で、様々なものが乱雑に書き記されている。
しかしそこで唯一、私が読めるものがあった。
「50億光年先から来た存在。ここにいる。2000年、8月4日に捕まえろ。奴を止めろ。殺せ。殺せる??
ベイカー・アンダーソン または ヒラキ・サトナカ
」
ここに書いてあること、これは明らかに、何かを知っているものが残したものだ。
そして、いまのこの部屋。この部屋は異様だ。
出口がない。
しかし、誰かがついさっきまでいたような、そのような生活感はあった。
私と同じように、この時間に巻き込まれた人間か??そしてしばらくここにいたのか?
=====
建物を出る
・ごく普通の風景、スラムの一角。
・場所:不明
===
以降、探す。
# 多層現実(Multi-Layered Reality)
人間の精神的解離の現象を元に作られた技術。人格を多層化することで、痛みを受ける人格を解離させ、主人格のコアは傷つかない。
人間同士、この多層化人格を搭載しており、お互いの都合のよい部分だけを相互作用させることができる。コミュニケーションは傷つけ合わない最大公約数の部分だけが可能で、お互いの利害衝突、殺傷などの現象は解離した層でのみ生じるためコアは何も影響を受けない。
無限機関のエネルギー、無限物質によって現実の多層化は保持されるため、無限機関が無ければ有効ではない。
# 無限機関は体内に埋め込まれてあり、2000年代に出現した主人公もそれを失わずに体内にもっていた。
そこにあるコンピューターの電源は入っておらずつかない。
しかし無限機関を感知すると電源が無限機関によって補給され、コンピューターが起動した。
=>そこの部屋に以前いた人物によるメッセージと解析データ
「
・この部屋は原因不明の事象によって存在する閉じた空間である。2000年代のここにしかない。
・おそらく50億光年先から来た「存在」神(仮)によって意図的に作られた時空のバックドア(裏口)である。
・この裏口から2000年の地上へ通じている。
・2000年では無限機関を保持するのは主人公、および飛ばされてきた人間、あとは神(仮)のみである。そのため、多層現実技術はこの時代の人間には通用しない。
・無限機関技術はすでにこの時代の世界の政府機関の一部によって知られてしまっており、無限機関が持つ破壊能力によって国際指名手配、テロリスト的な扱いを受けている。
・探すべき神(仮)は、バックドアからこの時代のどこかへ出ており、活動している。それはおそらく人間の形態をしているが、破壊能力は侮るべきではない。
・無限機関を使用した身体強化、及び特殊武器を使用することができる。しかしそれを作る技術はこの時代では無いため、供給は限定的だ。
・バックドアへの出入りの条件・制約
」
# その部屋はなぜか存在し、そこには何度も無限機関を持った人間が出現する
・彼らは多くの時代で活動している。一部は自害して再びカオスへ帰ることを選んでいる。
・この時代で死ぬともう一度来れる保証は無い。
・この人物(メッセージを残した人物)も行方不明となり死亡した可能性が高い。(どこかへ飛ばされた)
#
2000年代において、かつて愛していたが破局した女に出会う。そこはまだ無限機関の無い世界でお互いは容易に傷ついてしまう。
そこでやり直し、違う可能性を探る。
##2章
2. 問題
部屋は永久機関に反応して開かれた、外に出ると、20世紀マンハッタンの町並み
広く広がる公園と、高いビルそのどちらも懐かしさを感じた。
すでに消え去った世界が目の前にありありと感じられた。
これもまた別の輪廻なのか、一瞬の世界なのかと思うと失望と苦しみが感じられた。
目の前を飛ぶハト、ゴミクズのような餌を目掛けて飛び回っている。ホームレスが与えるパンくずに群がっている数匹、そのうちの一匹がこちらの視界に入る。
突如、ハトは地面に落ちた。なにかに衝撃を与えられ気絶したようだった。次の瞬間、自分の右手を強い衝撃が走った。吹き飛ばされそうになる体。かろうじて体制を保つが、次の瞬間肩に強い痛みと衝撃が再び走った。
そして動けなくなった。
出る
攻撃される
女
クリストが現れ、消える
循環する
#ラスト
無限機関が存在できる宇宙と存在できない宇宙がパラレルに存在する。
現在の人類を無限機関の存在しない宇宙へと導くため、「存在」と対峙する。
最後に、人類はふるいにかけられ、昔のまま欲望を無限に追求できる世界と、そうでない普通の世界(危険にあふれる)のどちらに戻るかを選択する。
主人公とその愛する人(彼女)は、無限機関の存在できない世界で生きることを選択肢、世界の不条理と、お互いの割り切れなさ、傷つく弱さを持ち合う人間どうしとして生きて行く。
数年後、交通事故で二人は死ぬ。
子供は残されるが、希望を持って生きるのだ。
100年後。転生した主人公と彼女は、お互いを知ること無く未来の世界をすれ違い通り過ぎていく。