「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」

 

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本

 

 


イタリアにおける脱施設化。精神病院廃絶、精神疾患を単なる身体的病としてではなく、その人の抱える生活の困難さ、生きづらさから根本的に治療(包摂)しようという思想とそれが広まった実態に関するルポ

 おそらく「精神病」「精神疾患」の持つ意味合いも異なる。
医者の役割も違う

お金を稼げる協同組合があり、グループホームもあり、充実しているように見える

だが、今現在の日本にこれをどう活かせるのか難しい

特に就労について

精神疾患の人はフルタイムで働けない。残業もあまりできない(そういう人が多い)
現在の流れは比較的過酷な「一般就労」への流れか、低賃金労働への流れである。それは不安定さや、再発にも繋がる。
(ホームレスの30%以上は精神疾患らしい)

就労支援というものについても、果たしてこれでいいのかどうか、

社会全体の中で、日本における精神疾患の扱いをどうするのか。

イタリアのトリエステ県においては、精神病院の費用が財政の半分を圧迫していたという異常事態が存在していた。おそらくそれが強い動機として、精神疾患の見直し、再定義、社会的包摂、主体的参加の方向性に行った

 

アメリカは行おうとしたが、うまくいかない部分があった
日本は精神病院を増やし続けていた、今は軽症患者を増やし続けている
(病気になるかならないかが個人的資質の問題とされている)

そもそも病気ではない。関係の病である。
いや、統合失調症とか、発達障害とかの遺伝子原因のは違うのかもしれないが
それらも包括的社会があれば生きられるように思う

とりあえず現代イタリアの精神保健福祉サービスについて、もっと詳しく書いた本が無いかな・・・

てかイタリアの実態見に行きたいんでクラウドファンディング・・
てかたぶんちゃんとフィールドワークとか統計調査とか支援の実際について、細部に多方面から研究者が研究しないとダメなんだろうなと思う