ベーシックインカムは「隷属への道」なのか?

働きたくないので、ベーシックインカムには賛成だが、ベーシックインカムのシステムは国家への隷属の道であるとも考えている。
共産主義社会では皆が労働を行い、国がお金を支払う。
しかし、反政府的思想を持つ者たちはそのお金が権力者の恣意的な運用によって支給されず、健康で文化的な最低限度の生活なども無視され、政治犯として収容所送りになったりする。
フリードマンが『資本主義と自由』の中で述べているのは、もし資本主義社会であれば、彼は自分で経済的に自立する手段を確立しうるし、また、寄付などによって彼の政治活動は存続もし得るということだ。
資本主義国家でなければ、政治的な活動を「自由に」行うことができない。
これは歴史を見れば明らかだ。ソビエトや中国で数多くの反政府思想を持つものが追放、処刑され、北朝鮮でも同じようなことが起こっている。
つまり共産主義は独裁への道だったのだ。
ベーシックインカムも実はそのような危険性を孕んでいるのではないかと思う。毎月政府にお金をもらうようになってしまったら、反対運動や言論を自由にすることはできなくなるだろう。
それらの自己規制はやがて全体主義国家への道となるような気がするのである。

 

 

資本主義と自由 (日経BPクラシックス)

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隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】

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隷従への道―全体主義と自由

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