「社会的選択理論」など

 

 

社会的選択理論への招待 : 投票と多数決の科学

社会的選択理論への招待 : 投票と多数決の科学

 

 

 帯「多数決は民意を反映するのか?なぜ改憲には3分の2以上の賛成が必要なのか?」


内容紹介
多数の人々の異なる意見をどう集約すればよいか。(中略)コンドルセが、ルソーの一般 意志を念頭に置きつつ、多数決の確率論的な分析を行った。こうして始まる社会 的選択理論は、約150年後の20世紀半ば、ブラックの中位投票者定理とアローの不可能性定理により劇的な新展開を迎える。本書はそうした歴史を辿りながら、当該分野の本質的内容を平明に解説していく。民主主義の理想に対し、社会的選択理論はどのような実装を与えられるか。可能性の境界に私たちは迫る。

一般意志2.0は経済学の応用である社会的選択理論や意思決定理論などとも関連しそうである

 

筆者の坂井氏はマーケットデザインというノーベル賞受賞の最新の経済学理論の入門の本も書いている。
現在は慶応大らしいが、横浜国大いたのか、うまくいけば学べたのだろうか

制度設計という点において経済学は色々とアイデアを出しているようだが、あまり一般には知られていない気がする
現に、学部生レベルの本などではあまり制度設計について考える機会もないのではないだろうか。実際は授業の選択や興味次第だろうが

宇沢弘文に学んだ小島寛之氏は「使える!経済学の考え方」で非常に良い内容を一般向けに書いているように思われるが、小島氏いわく、教授職などにつくまでこういった制度論に関してあまり学べることがなかったと書いている。「正義」「公平」「自由」などについて、マルクス主義や学生運動の手垢のついた概念や厳密さのかける議論に飽々していたと言っているが、そのような数学畑出身の小島氏でものめり込ませたようだ。

経済学の専門分野の研究で特にテクニカルなものになってしまうと、色々と弊害もありそうだ。